【ほんとにスパルタ】NCC英会話教室(新宿)に6ヶ月通ってみた話
今年(2023年)の4月~10月の約半年間、英会話教室に通った。
超スパルタで有名な新宿の「NCC綜合英語学院」というところなのだけど、本当にスパルタだったから、その様子や、通ってみた感想、英語力はぶっちゃけ伸びたのか、書いてみたいと思う。
もしかしたらこの記事を読んでいる人の中にも、英会話教室に通うことを検討していたり、
NCCってどんなとこか知りたかったという人(希少)もいるかもしれないから、参考にしてもらえたらなと思う。
通おうと思った理由(仕事で必要性を感じたから)
そもそも通おうと思った背景だけど、仕事での必要性を感じたからだ。
私の職場は結構外国籍の従業員が多くて、公用語が英語になっている。
なんだけど、元々配属された部署はほとんど日本人で、実は1年半くらいほぼ日本語で仕事をしてた。
しかし今年の春ごろに部署移動があり、移動先の部署が外国人ばかりだったので、
いきなり英語Onlyの環境に放り出されたというわけだ・・・。
こういうことがあって、そろそろ本気で英会話を練習しないといけない、という危機感を覚えたのだった。
もともとTOEICは810点を持っていたのだけど、あくまでそれはListeningとReadingの話。
聞くことと読むことができたとしても流暢に話せるかといえばそうではないことが多い。
実際、英語でコミュニケーションをとろうと思った時に何度ももどかしい思いをしてきた。
このもどかしさからおさらばしたいと思ったことが一番大きなモチベーション。
そしてもう一つはコミュニケーションが仕事のボトルネックになっていたらつまらないな、と思ったこと。
現状を変えるためには何かしら行動しなければならない。
今すべきはひたすら自己投資!!
自己投資にお金を惜しんではならぬ!という思いで行動に踏み切ることにした。
なんで「NCC」にしたのか?
英会話教室なんて東京にいくらでもあるけれど、そもそもなんでNCCに行ってみようと思ったのか。
それは同じ職場の方が通っていた経験があり、その口コミを聞いたからなんだ。
どうせやるなら本気出す、と思っていたので、”スパルタ”という言葉に私の心は反応した。
英会話教室なんて、高いお金だけ払って結局結果はそこまで出ないんだろうな、と、本心では思っていたけれど、
スパルタ、ということであれば話が違うかもしれない、と思ったのだ。
早速カウンセリングを予約
「NCC綜合英語学院」のサイトにアクセスしてみると、なんだか昭和の雰囲気が漂っている。
ホームページの立ち上げ当初から、ずっと使い続けています、というようなデザインだ。
なんだか怪しい雰囲気が漂っているw。
しかし「真剣に学習する人のみ募集」と書いてあるのを見て、本気度を感じた。
とりあえず、サイトに記載されている電話番号に電話、カウンセリングの予約を取った。
カウンセリングに行ってみた
「NCC綜合英語学院」は新宿駅から少し歩いたところにあるんだけど、
外観はかなり昔ながらの資格学校?という雰囲気を感じた。
外観とか立地にはあえてこだわっていない様子だ。
ホームページの雰囲気からもいろいろとつながって納得がいく。
受付後、部屋に通され、紅茶までご丁寧に出してくださった。
それからしばらくして、講師の一人が現れ、カウンセリングが始まった。
カウンセリングは3人同時に実施された。
まずなぜ英語を学びたいのか、など背景を聞かれて、
その上でその講師の方がNCCのカリキュラムや方針などをわかりやすく話してくれた。
その話がとてもわかりやすくて、理にかなっているな、と思ったのと、
HPに書いてある通り、ここは本当に真剣に英語を学習する人が集まるところだなとわかったので、
ここで本気で英会話を学んでみることにした。
料金体系と学習プラン
料金体系と学習プランは以下の表のような感じだ。
そして、個人の状況にも最大限合わせて調整してくれる。
例えばプランを少し変えて、日本語講師の授業を一週間に2回に増やして短期間集中で通う、
というような調整もできるようだった。
いろいろと融通が利くようだ。
週2回制 | 一年 | 412,500円(税込み) |
半年 | 253,000円(税込み) | |
週1回制 | 一年 | 253,000円(税込み) |
半年 | 165,000円(税込み) |
私は、自分のライフスタイルと時間的余裕を加味して、
週一回・半年のプランで通うことにした。
ちなみに基本的には週二回のプランを推奨している。
というのもHPにも記載がある通り、NCCは理論演習と実践演習で学習カリキュラムを構築しているからだ。
理論演習:日本人講師による英文法学習
実践演習:ネイティブ講師による英会話練習
私は時間の余裕的に実践演習を受講することができなかったけれど、週二回頑張れる人は実践演習もセットで受講するのがおすすめだ。
実践演習では、ネイティブ講師から一週間前に課題文献を配られ、
それに対する自分の意見を考えてくる。
当日はネイティブ講師から質問を振られるので、それに対して考えてきた意見を応える。
もちろん、スクリプトを見てはいけない。何も見なくてもスラスラと意見が言えるようになるまで練習してくる必要がある。
授業開始までの流れ
授業開始までは少し待つ必要があった。
そこそこ人気のある教室のようで、私の場合は1ヶ月ほど入校まで待つ形になった。
それまでに授業料と入学金の振り込みを済ませる。(振り込みのみ対応)
そして事前に、レベルチェックテストが行われる。
現在のレベルを講師が把握して、その後のクラスを割り振られる形式だ。
レベルチェックテストは大体1時間半程度で終わる。
大きく以下の二つ。
1.口頭英作文
講師が日本語の短文を読み上げ、そのあとに英文で答える(10問程度)
その後、少し長めの長文を読み上げ、それを英訳する
2.筆記テスト
筆記で日本語訳と英語訳を答える問題。
長文の英訳を答える問題。
これらのテスト結果をもって、クラスを決定される。
一週間後くらいに連絡が届いた。
私は中級クラスにアサインされることになった。
そんなこんなで4月上旬授業開始
授業初日は授業の雰囲気に衝撃を受けた。
ほ、ほんとにスパルタだ。生徒のみんなも真剣そのもの。
最初に宿題チェックの時間がある。宿題チェックだけ40分くらいかけるのだ。
その時の緊張感は、今でも忘れられない。みんな必死で暗記してきた英文を暗唱する。
この緊張感になれるのに2か月くらいかかった。
一つの教室はそんなに広くはない。パイプイスとテーブルが一体型になっていて、それが隙間なくびっしりと並べられている。
片側に10個ほど。全部で20席くらい。
そこに大体10~15人くらいが入って、時にはぎゅうぎゅうになりながら、授業を受ける。
授業の中身はどんな感じか?
中級クラスの授業は19:50開始なんだけど、23時前まで実施される。
途中5分ほどの休憩を一回だけはさむ。あとはノンストップだ。
授業の流れはこんな感じ。
宿題チェック 40分~1時間
-インタプリテーション(通訳練習)
長文を講師が読み上げるのを聞きながら、逐次メモを取り、英訳する。
順番に生徒が指名されるので、指名された生徒が英訳を答える。
※先生によっては授業の一番最後に持ってくるようだ。私のクラスは一番最初に実施していた。
-英文の暗記暗唱
講師が日本語文を読み上げるので、生徒が順番にその英訳を答える。
この英文は1週間かけて覚えてきたもの。間違えたら飛ばされる。
1日に3回間違えたら回答権を失う。(宿題チェックに参加できない。)
-単語
覚えてきた英単語15個のテスト。
全然知らない単語ばかりで暗記も一苦労だ。
-口語文5個
口語文は会話表現が用いられた英文だ。
その暗唱テストを同様に行う。
もちろん間違えたら飛ばされる。
その日の授業 2時間程度
そして宿題チェックがすべて終わってから、その日の授業に入る。
授業も講師から生徒にどんどん質問が行われ、答えられなければ飛ばされる。
即ち、最後まで気を抜く暇がない。
以上が授業の流れだ。どれだけスパルタか、お分かりいただけたと思う。
NCCの授業はインプットするだけではなく、アウトプットする時間が3分の1を占めているのだ。
そのために一週間、必死で英文の暗記暗唱練習をし、単語を覚え、口語文を覚え、
通訳練習をする。毎日取り組まなければならない。
講師曰く、毎日一時間は最低でも勉強しないといけない、とおっしゃっていたが、
実際一時間では足りないことも多かった。
この課題に取り組むのが本当に大変なんだ。
6ヶ月通い続けてみて
で、結局のところみんなが気になるのは結果だと思う。
私自身、6ヶ月の間本当に頑張ったと自信を持って言える。
ほぼ毎日、出された課題に取り組み、忙しい時でもプリントアウトされた紙を折りたたんでポケットに入れて持ち歩き、
声出し練習をした。
そして授業は皆勤。欠席が一度もなかったのだ。
我ながらよくやったなと思う。
そしてその結果として今どうなっているのか、状況を話したいと思う。
結果、流暢になるのは難しい
入学当初は、6ヶ月もあれば、そして毎日課題をまじめにこなして、毎週しっかり集中して授業を受ければ、
ペラペラになれるだろうと期待していた。そういう希望をもって入学した。
ただ、現実はそう甘くなかったようだ。流暢に話せるようにはならなかった。
じゃあ、こんだけ苦労したのに「何の成果も得られませんでした!」で済まされるというのか。
というと別にそういうわけでもない。
ちゃんと努力しただけの成果は出ていると思っている。
というのも、この6ヶ月の訓練によって格段に伸びた力がある。
それは、
文法力
表現力
だ。
つまり、英文構成力は格段に上達したと思っている。
こういうことを言いたい、と思った時に、こういう文法で組み立てたらいい、ということが前よりもすぐに思い浮かぶようになった。
だから、Writing力が上がった、と言い換えることもできる。
その英文構成力が、まだ口に追い付かない、というだけだ。
しかしこの基盤があれば、引き続き地道な声出し練習を繰り返すことで流暢に話すことができると考えている。
ペラペラになる土台はできた、という感じだ。
最後に
NCCは最低でも1年の継続受講を推奨している。
私は半年間だけで、しかも週一回の受講だったため、これぐらいの成果で終わった。
週二回で1年間通い続ければ、もっと大きな成果を得られたことは間違いないと思う。
それだけのやる気と根気があれば、の話だが。
だから、NCCは本気で変わりたい、本気で英語を話せるようになりたいんだ!
と思っている人にはおあつらえ向きだと、私は思う。
一つ、検討してみてはいかがだろうか。